インフルエンザ感染症の急激な収束について|医療法人ベル会 ベルいやしの呼吸器内科・内科|福岡市早良区小田部の呼吸器内科

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院長ブログ

インフルエンザ感染症の急激な収束について|医療法人ベル会 ベルいやしの呼吸器内科・内科|福岡市早良区小田部の呼吸器内科

皆さんこんにちは。院長の猪島です。

年末年始に急増したインフルエンザAと新型コロナ感染症ですが、先週から急速に減少し発熱外来の患者さんも急激しております。

このまま急増したらどうなるんだろう?と大変危惧していたのですが、年末に急増したことで皆さんが様々な移動を考慮していただいたことが、感染爆発を抑えたのではないかと思います。

呼吸器内科医の私にとって、インフルエンザ感染症後の肺炎を入院患者さんで診察することが大変多かったです。そのため、健康な若い方にとってはインフルエンザが大きなダメージを起こすことは少ないと思いますが、高齢の方には大変なダメージを起こすことがあります。

インフルエンザ治療薬には吸入タイプ、内服タイプ、点滴タイプがあります。クリニックには、点滴タイプは準備していないのですが(入院するような重症化した方への適応と考えているため)、重症化する患者さんは吸入タイプの治療薬を使用していた患者さんが非常に多かったです。

そのため、簡便に感じる吸入タイプの治療薬は、しっかり吸入できているかどうかが私の中で確信を持てないため、うちのクリニックは特段の事情がない限り内服タイプでの治療をお勧めしております。しっかり内服して血中濃度を上げることで、ウイルスを減少させる効果が期待されます。

今回のインフルエンザAの流行はいったん収まりましたが、インフルエンザB型の感染症は遅れて始まりますので、人ごみに出かけるときにはマスクを着用したり、手洗いうがいを心がけるなど、通常の感染に対する心がけはぜひ続けていただきたいと思います。