みなさんこんにちは!今日は今週とても印象的な外来を経験したため、先ほどは『若者の肺炎について』を投稿したのですが、今度は『PM2.5と呼吸器疾患』について、お隣の大国がちょっとこわいので本音で書きませんが、今週の外来を通して呼吸器内科医としての見解を述べたいと思います。
10年前にアメリカから帰国した時にまず驚いたことは、福岡の空が黄色いだけでなく白い、ということです。コロナの時に一時空が綺麗になったのですが、最近また空の濁り、車の汚れ方、窓の汚れ方にがっかりします。PM2.5とは画像に載せたようにとても小さい粒子です。この粒子に何が付着して隣から飛来しているかはわかりません。このような物を吸入するということは、身体に言い訳はありません。目、鼻、呼吸器など直接付着する場所や吸入してどのような影響を及ぼすのか、きちんと研究してほしいと思っているのですが、その実験結果が隣の大国にとってあまり都合が良くないものになった場合に発表できるのか(命懸け?)を考えると研究は進まないと思っております。すでに今週は、今まで喘息のコントロールが良かった患者さんが発作を起こしてたくさん点滴にこられました。日本にも以前、四日市ぜんそくといった公害がありました。非力な呼吸器内科医の私としてはせめて調子が悪くなった患者さんのケアを一生懸命したいと考えております。